三省堂のあゆみ
三省堂は1881(明治14)年、東京神田神保町で三省堂書店として創業いたしました。
創業以来、明治・大正・昭和・平成の長きにわたり、数多くの読者の皆様に支えられて、辞書・事典・教科書・学習参考書や、語学・社会科学・自然科学の一般書・専門書など、幅広いジャンルの出版活動を続け、常に新しい分野を開拓しつつ、日本の教育と文化の発展の一翼を担ってまいりました。
三省堂のあゆみは「初めて」の開発の連続でした。
書店として創業した直後から出版活動にも乗り出し、1908(明治41)年に日本で初めての『日本百科大辞典』を刊行開始。
1921(大正10)年に国産インディア紙を開発。
同年に初の六法である『模範六法全書』を刊行。
1922(大正11)年にその後の小型英和辞典の原型となる『袖珍コンサイス英和辞典』を刊行しました。
この間、1915(大正4)年に出版と印刷部門が株式会社三省堂として独立しました。
三省堂書店とはルーツをともにしながらもここで分離し、別の会社組織としてそれぞれの道で事業展開をおこなっております。
1943(昭和18)年には当時としては画期的であった現代語辞典の『明解国語辞典』を刊行。
1953(昭和28)年には初の古語辞典『明解古語辞典』を刊行。
1992(平成4)年にはデジタル出版の先駆けとなる『電子ブック版模範六法』『電子ブック版大辞林』を発売。
2001(平成13)年には日本最大級のWeb辞書検索サービス「三省堂Web Dictionary」を立ち上げています。
教科書の分野では、戦前の『キングスクラウンリーダー』、戦後の『金田一中等国語』をはじめ、数々の名著を生み出してきました。
その系譜は今日に引き継がれ、高校英語教科書で三省堂は採択部数トップの位置を不動のものとしています。
現在、三省堂では幼児、小学生、中学生、高校生、大学生の学習辞書から、社会人・シルバー世代対象の辞書まで年代を問わずあらゆる分野の辞・事典を刊行しています。
平成の時代に入り、出版が書籍だけにとどまらず、CD-ROM、インターネット、携帯電話など従来の枠を飛び越えた可能性が広がってくると、いち早くiモードでの辞書検索サービスを展開するなど、「初めて」への挑戦の伝統を受け継ぎ、意欲的な出版活動を続けています。
三省堂は、長い歴史と伝統をふまえつつ、読者の皆様にささえていただきながら、常に新しい未来をめざして積極的な出版活動を展開し、日本の教育と文化の発展に貢献し続けます。
三省堂ホームページより転載