真鍋 誠司
略歴
- 高校
- 成蹊高等高校
- 大学
- 立命館大学 経済学部 / 神戸大学大学院 経営学研究科
- 会社
- 横浜国立大学 経営学部(教授)
- 軌跡
本人コメント
読書に没入することで、非日常を体感することができます。ただし、日常の煩わしさや悩みから逃げるという、現実逃避を薦めているわけではありません。本を読むことで、日常生活を送っているだけでは決して得られない知識を得ることもあれば、自分自身の生き方や考え方を励まされることもあるはずです。読書は強制されるべきものではないということもまた、常に意識しています。自分に合わなければ途中で読むのをやめて、また違う書を手にとっても構わないのです。 『フェルマーの最終定理』は、簡単に言えば、数学のある定理が証明されるまでを描いた本ですが、厳密な証明のテクニックを説明するものではありません。どんな人でも、たとえ数学に関心がなくても、驚くべき数学の世界や歴史を垣間見ることができます。意図せず証明に貢献することになる数学者達の、数奇な人生も多く描かれています。どうか構えずに、気軽に気楽に読んでみて欲しい一冊です。
未来へのメッセージ
自分の進むべき道が見えなくて辛い人は、名作・名著と言われている本を色々な分野からたくさん手に取り、読んでみてはいかがでしょうか。思いもよらぬ発見や共感から、自分の将来像が見えてくるかもしれません。
推薦者コメント
科学の発展は「必要は発明の母」という動機の他に、「ただ不思議だから、ただ探求したいから」という動機によって発展します。私は「何の役に立つかは分からないが、思考し調査して明らかにしたい」という心の動きは、人がもつ最も高尚な活動のひとつだと思いますが、真鍋先生はお会いしたときから、それを地でいかれるような方です。