小宮 一高

略歴

高校
兵庫県立鳴尾高校
大学
神戸商科大学 商経学部 / 神戸大学大学院 経営学研究科
会社
香川大学 経済学部(教授)
軌跡

推薦者コメント

コメントではご自身の弱さを挙げられていますが、このように自身の弱い部分に正面から向き合える方が真に強い方だと私は思います。地に足が着いた強さ、根が張ったような強さは、他人を威圧することなく、むしろ落ち着いて関わる人それぞれを安心させるものなのだと、小宮先生をみて思います。

本人コメント

人生の中で継続的に読書を続け、自分を成長させる手段とするためには、読書に「のめり込む」経験が不可欠です。時を忘れ、本の世界に没入すること。若いうちからその経験を何回か繰り返すことで、読書が自分の人生の一部となります。 このような読書経験を得るための本としては、まずは文章に勢いがあり、本の世界に入り込みやすいことが必要です。そして、その本を読むことが娯楽にとどまらず、何らかの学びを得る機会となれば、よりよいでしょう。 『流れる星は生きている』は、終戦直前の満州から本土に引き上げてくるという、戦争に関するノンフィクションで、最初は読みにくい印象をもつかもしれません。しかし、著者の文章は力強く、巧みで、すぐに本の世界に引き込まれてしまいます。そして、「生きる」ということの意味を深く考えさせてくれます。若い人が読書に目覚めるための本としては、理想的ではないでしょうか。

未来へのメッセージ

私はいつも「強く生きたい」と考えていますが、なかなかうまくいきません。自分の弱さを目の前にして、落ち込むこともあります。そんなとき、この本のことを思い出し、実際に手に取ることもあります。そして、この本に叱咤される自分を感じます。「強く生きる」とは、どのようなことなのか。この本を通じて、考えて欲しいと思います。

推薦図書

  • 流れる星は生きている (中公文庫)

    著者 藤原 てい

    中央公論新社

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