本の中にある
宝物の一文

一外交官の見た明治維新(上)

 著者 アーネスト サトウ (著), Ernest Mason Satow (原著), 坂田 精一 (翻訳)
ISBN4-00-334251-8
宝物の発見者:柳生十兵衛
  • 41P

    大名自身は外界の様子を全く知らずに育ち、政治の糸は、自分の才覚で役職を得た下っ端の役人どもの、目に見えない手であやつられた。

  • 159P

    薩摩人にせよ、長州人にせよ、われわれの行為に対して何ら恨みをいだく様子もなく、そのころから引き続いて生じた擾乱と革命の幾年月の間、常に、われわれの最も親しい盟友であったという事実は、少なからず注目に値する。

  • 197P

    私の提案なるものは、大君を本来の地位に引き下げて、これを大領主の一人となし、天皇を元首とする諸大名の連合体が大君に代わって支配勢力となるべきである、というのであった。